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    カナダスキー教程 - 終わりに

    1ヶ月かけて紹介してきたカナダスキー教程。どの段階で何をどう教えるかという事が具体的に書かれていると思う。すべてのレベルで、色々な地形を滑ること、色々な滑り方をすること、さまざまなドリルをやること、そして外スキーのエッジの上でバランスをとることが繰り返し強調されている。

    カナダでは数千人のCSIAスキー教師がCSCF(Canadian Ski Coach Federation)のスキーコーチでもあり、教程のメソッドやドリルの多くも競技から来ているものだ。CSCFが公開しているレーサーのトレーニングのハンドブックでも、5 Skillsとほぼ同じやり方でスキルが分類されていて、それぞれのスキルを磨く、色々なドリルがあげられている。

    www.coach.ca/readResource.php?r=103773


    また、上級編で触れられている意思決定トレーニング(Decision Training)は、スキーの枠組みを超えて、カナダコーチ協会(NCI)でさまざまなスポーツに対して使われている。研究では、13人のコーチ(そのうち4人はその後オリンピックへ。2人はメダル獲得)と彼らがコーチするアスリートに対して1年間の調査を行った結果、従来の細かく指示して常にフィードバックを与え、同じメニューを繰り返す方法に比べ、意思決定トレーニングは即効性では多少劣るが、本番に強いアスリートを作るという結論が出されている。

    http://23361.vws.magma.ca/WOMEN/e/journal/feb2003/print_developing.htm

    http://nickgrantham.com/decision-training/


    さらに、入門、獲得、統合、洗練、創造的多様性の5つの発達のステップも、カルガリー大学でまとめられ、NCIで使われている考え方で、2011のインタースキーでカナダチームによって発表され、アメリカPSIAのデモが紹介したりもしている。

    http://www.thesnowpros.org/.../WE_F11_Interski_Canada_Herrin_LR.pdf


    このように、実際に多くの選手とコーチが長期間にわたってかかわったコーチ法全体の研究がスキーコーチに取り入れられ、さらにそれがスキー教師のメソッドに取り入れられるという形で教程が作られている。

    個人的には人に教えることはほとんど無いので、スキー教師の教授法というのはちょっと興味の対象とは違うんだけれど、読んでいてなるほどと思う部分も多かったし、何よりこれだけのレベルの、日本語で読める体系的にまとめられたスキー技術教授法というのは少なくともネット上には見当たらないので、一定の需要があるだろうと思って訳してみた。

    スキー関係の文章を訳すのには感覚的な部分もあって、そのまま訳したのでは伝わらないだろうという部分は大幅に意訳するざるをえなかったり、状況的に日本とは違うだろうという部分もあった。たとえば頻繁に出てくるTrees(木の間)やSidehills(コース横の斜面)は日本では多くの場合滑走禁止だろうと思う。1ヶ月にわたってすこしづつ訳していったので、訳語が統一されてない部分もあるかもしれない。逆に意識的に同じ単語に違う訳語を当てた部分もある。疑問な点があったら、気軽に該当のページでコメントして欲しい。
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    テーマ:スキー - ジャンル:スポーツ

    1. 2013/04/09(火) 06:19:13|
    2. カナダスキー教程
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    カナダスキー教程 - 上級 (ツールボックス)

    前回に引き続き、CSIA教程上級編。今回は具体的なタクティクスが詰まった「ツールボックス」。原書p128から。

    アドバンストツールボックス

    • フリータクティクス: 遊びと、自由な冒険を取り入れる。
    • オールマウンテンタクティクス: さまざまな地形とコンディションを使うことを促す。
    • パフォーマンスタクティクス: 左右のバランスとスキーのカービングの能力を発達させる。


    フリータクティクス:



    自己表現と自主性

    アドバンスからエキスパートのスキーヤーは自主性と、意思決定のスキルを磨かなければならない。フリータクティクスはこのレベルにおける、即興で滑るという要素を発達させるのに大きな役割を果たすことが出来る。山が提供するたくさんの機会を使おう。あらゆるタイプの自然な、あるいは人工のアイテムが存在し、ゲームやドリルも安全性と想像力が許す限り無限に作ることが出来る。


    俊敏さとバランスのためのドリル

    フリータクティクスは毎日のウォームアップとすることも出来るし、セッションの中に取り入れることも出来る。安全が第一だ。適切な運動の課題を選び、Alipine Responsibility Codeを尊重しよう。スロープの横や不整地を滑ったり、今のフォームを一旦忘れる事から、いろいろ学ぶことが出来る。


    タクティクス

    • 内スキーターン - カービング・ずらし
    • 片スキーでの連続ターン
    • バターを塗るような、滑らかなずらしで雪上180(右回りと左回り)
    • スイッチでカービングターン
    • 内手で雪に触る
    • 内側の臀部で雪に触る
    • 小さい、安全なジャンプ
    • 動きを誇張する。腕を振る。


    オールマウンテンタクティクス:



    山は遊び場

    アドバンスト・エキスパートスキーヤーは山のどこにでも行くことが出来る。スキーのスキルと意思決定の力を発達させるために幅広い事に挑戦しよう。教え方の戦略は、状況に大きく依存し、学習の環境に基づいた物になる。


    コンディションによってスタンスを変える。
    パウダーやクラスト、アイスバーンや風に吹かれた雪にはそれぞれ別の難しさがある。刻々と変わる雪面に合わせてスタンスを調整することが必須だ。クラストやアイスバーンでは安定性のために広くコンパクトなスタンスが必要だ。重い雪、荒れた雪面や新雪では狭いスタンスが両スキーを同じ方向に回すのを楽にし、素早さと動きやすさを提供する。変化する雪からの抵抗は前後方向への動きやすさも要求する。抵抗に負けずに両足を前後に押し出してバランスを調節し、スキーの中心に乗り続ける能力を発達させよう。

    タクティクス

    • 誇張した広いスタンスや狭いスタンス。
    • スタンスの幅を滑りながら変える。
    • ターン中に両足を前後に押し出す。

    パウダーや荒れた雪

    深い雪の抵抗は違ったアプローチを必要とさせる。スキーを回しすぎることは、突然大きな抵抗を生み出し、スキーヤーを転ばせてしまう。スムーズで丸いターンは慣性を維持し、雪の抵抗に打ち勝つのを楽にする。両足を雪の中に沈めることで減速しよう。スキーの反発、または圧力のリリースを作り出し、跳ねて体を伸ばすか、高速なら足を体の下にひきつけてターンをつなげていこう。


    タクティクス

    • 屈曲・アバルマンあるいは"沈み抜重"ターン。
    • 伸ばしによるターン。ホップターン。
    • リズムを保ち、一定の幅を使って下りる。


    コントロールと効率性のためにスキーを回す

    色々なコンディションでコントロールと保つためにスキーを回すスキルを磨こう。効果的にスキーを回すことは、スピードと進行方向のコントロールを疲労や無駄な力無しに行うことを意味する。両脚を速く、上半身から独立させて動かすことは急な斜面でのコントロールと良いバランスをもたらす。このときスキーのエッジは立っているが、完全なカービングをしているとは限らない。ストックを突くときにしっかりと上体を入れて、谷スキーの中心でバランスを取るようにしよう。


    タクティクス

    • ストックを突くために下に向かって手を伸ばしていく。
    • ホップターン。確実に脚から回るように。
    • ターンの色々な局面でサイドスリップ。
    • 横滑りからエッジを噛ませて止まる事の繰り返し


    タイミングを磨く

    整地で学んだタイミングは不整地では調整しなければいけないかもしれない。地形を読み、動きのタイミングを合わせる能力を磨こう。凹型の場所を使ってスキーの反応と反発を開発しよう。凸型の地形で抜重とエッジの切り替えを。エッジ角を速くつけていったり、遅くつけていったりすることは、急斜面やコブでの滑りの出来を完全に変えることがある。場合によっては、単にターン弧の形を変えるだけで、求める結果を得ることが出来る。


    アドバンストレベルでのコブ

    アドバンストレベルでのコブでは複数の技術が一つのアプローチで統合される。一部のスキーヤーはコブで自信をもって滑るために、複数のテクニックを同時に使うことが必要になる。どこでターンをすればいいのかわからない為にてこずる人たちも居る。正しいラインを選ぶことは、コブの形に大きく依存している。コブの上を使って進行方向を変えよう。スキーの中央のみが雪に接触しているときに合わせれば、板の向きを変えるのが楽になる。リラックスして、柔らかいスタンスを発達させてショックを吸収しよう。雪とのコンタクトを保持するのがコントロールされた滑りの為に重要だ。溝をさけよう。特にコンディションが悪いときには。溝の中はアイスバーンだったり、石があったりすることが多く、スピードの乗る難しいラインとなる。丸いターンで溝をさけ、良い雪の上に居続けよう。10時と2時の方向からコブに乗り込んでいくのはラインとスピードをコントロールする、もう一つのオプションだ。


    タクティクス

    • コブの中で丸いターンをしてプレッシャーコントロールを発達させる。
    • コブの向こう側に手を伸ばすようにしてストックを突いて安定性を高める。
    • コブの後ろや肩でエッジングして溝を避ける。
    • コブに当たる前に軽く跳ねるようにしてターンを始め、ショックを和らげる。
    • 軽く跳ねるようにしながらスキーを回す。
    • 飛行機ターン。
    • コブの上で足を縮める。


    エキスパートレベルでのコブ

    スピードとスロープの難しさが増すにつれて、滑るアプローチは状況状況に細かく合わせたものになる。臨機応変に対応する能力は距離を滑り込むことによって養われる。真っ直ぐで直接的なラインはスキーヤーをコブの溝に入れることになる。これはよりプレッシャーコントロールを必要とし、正確なタイミングと強い運動能力を要求する。スキーヤーは正確な吸収と上手いタイミングで押さえることで通り道をコントロールする。溝でスキーを押さえることを覚えることはエキサイティングな滑り方を作り出し、コブをジャンプして超える可能性を生み出す。フォールラインでのターン、丸いターン、一つのコブで複数のターンなど、幅広いライン取りをしてみよう。バリエーションを作ろう!


    パフォーマンスタクティクス:



    限界に挑戦する

    速く滑ることは雪との間のしっかりしたグリップを作って、大きく内側にバランスをとることを要求する。これらのダイナミクスは興奮を得られる多くの機会を作り出す。自転車を傾ける場合のように、傾きはスキーのグリップとターンのスピード、及びスキーヤーの身体能力によってだけ規定される。高度な滑りの一部の要素はスピードと身体能力の限界に挑戦することによってのみ発見できる。


    エッジングとプレッシャーコントロール

    ハイパフォーマンスな滑りでは、力を貯めているスキーを土台としてバランスを取る。リラックスして姿勢を高く保ち、ターンの内側でバランスを保とう。沈み込んで荷重するスキーヤーはこの感覚を感じるのが難しくなる。足を畳むことはスキーの圧力をコントロール、または減らしてターンから出て行くとき、重心がクロスオーバーする際に両足を体の下で導くために使う。


    タクティクス

    • 下にではなく、ターンの内側に動いて圧力を作り出すことで、体を畳まず、沈み込まずに滑る。
    • ”曲げて伸びる”ターン。クロスオーバーで体を縮め、ターン中には伸ばす。
    • クロスオーバーで両足を引きつける。




    以上でCSIA教程の紹介は一旦終了。

    テーマ:スキー - ジャンル:スポーツ

    1. 2013/04/03(水) 06:51:55|
    2. カナダスキー教程
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    カナダスキー教程 - 上級 (コーチングメソッド)

    カナダスキー教程シリーズ、アドバンスト編。具体的な内容に入る前に、どのように運動能力は発達するのか、スポーツのコーチをする際、どのようなメソッドがあるかという概要から。原書では6章からになる。

    運動能力の学習過程を理解する

    カナダコーチ協会によるコーチ用の教材は、熟達したスポーツの能力が、予想可能な、計画出来る形で発達することを示している。運動技能修得の各ステージを理解することは、効果的なメソッドの基礎となる。運動能力の学習の原則は、あらゆるレベルでのすべてのスキルに対して当てはまる。それぞれの技能学習のステージは、教え方と密接にかかわっている。

    Initiation - 入門

    スキルや活動に対する初めての接触。
    何をしていいかまったくわからない。


    Acquisition - 獲得

    鍵となる動きの要素を正しい順番で調整しながら実行できる。
    動きは安定せず、正確さにかける。
    考えながら動いている。
    荒いフォーム。動きの同期、リズム、流れにかける。


    Consolidation - 統合

    動きの統合が見られるようになる。
    変動のない状況では、リズミカルでコントロールされた動き。
    上級の動きの要素が見られるようになるが、プレッシャーを感じたり、環境が変わったり、要求される事が難しくなってきた場合には安定して行うことが出来ない。


    Refinement - 洗練

    難しいコンディションでも正確で安定している。
    動きは意識せず、自動的に行われる。
    小さな微調整しか必要ではない。
    自身による見直しと、修正が可能。


    Creative Variation - 創造的多様性

    多様性

    動きは難しい状況でも完璧である。
    効率的な自分なりのスタイルを確立している。
    手本に合わせた動きもすることが出来る。


    臨機応変

    自発的に新しい動きの組み合わせを作り出し、予想しなかったシチュエーションに対応できる。
    競技や慣れない状況において、効率的な自分なりの動きが発達する。


    創造性

    スキーヤーは好みや規定、原則などに合わせてスキルを作り出すことが出来る。
    動きに個人の持ち味が出るようになり、物事を行うやり方は、個性的、本能的で、スキルは自動的に使われる。



    I A C R Cv - 入 獲 統 洗 創



    教える際に:

    Initiation - 入門

    生徒のタイプに合った明確なイメージを使う。
    安全で滑りやすい環境を提供する。
    大量の繰り返しを確保し、完全さを求めない。


    Acquisition - 獲得

    繰り返し練習を増やす - 必ずしも完全さを求めない。
    トライ&エラーによる学習。
    スキーヤーの運動に対する意識を高めるような質問をする。
    左右の対称さを求める/促進する。


    Consolidation - 統合

    スキーヤーをさまざまなシチュエーションに出会わせる。
    さまざまなコンディションでの繰り返し練習。
    より複雑で困難な課題に挑戦させる。
    トライ&エラーによるさらなる学習。


    Refinement - 洗練 

    スキルが高いレベルで実行されるように、複雑で困難なシチュエーションを取り入れる。
    さらに大量の繰り返し練習。
    決断能力を発達させる。


    Creative Variation - 創造的多様性

    スキーヤーが自分なりのさまざまな滑り方を発見できるような環境づくり。
    競技中や厳しい状況での完璧な実行を求める。



    生徒へのフィードバック:

    Initiation - 入門 & Acquisition - 獲得

    何をどこでどのようにいつやるかという指示。
    実演やビデオを使う - 視覚的な基準。


    Consolidation - 統合 & Refinement - 洗練

    スキーヤーは自分でフィードバックが出来るようになってくる - インストラクターは促進する役を果たす。
    知識と理解を発達させる - ある程度の指示と説明。
    フィードバックの量は減っていく。


    Creative Variation - 創造的多様性

    すべての意思決定に対してスキーヤーとインストラクターのチームワークが求められる。
    さまざまな環境を使う。
    スキー中にタイミングを取るための目印を使う。
    他チームとの練習の機会の提供。
    トレーニングの効果を最大に上げる為の、スキーヤー・競技者の管理。



    トレーニングメソッドの比較

    効果的なアプローチは、学習者のニーズに合っていて、運動能力の発達段階や、学習の環境を踏まえた物。

    「行動型トレーニング」は指示的なものだ。インストラクターは学習者に何をすればいいか伝え、実技に対して定期的にフィードバックを与える。これはInitiation - 入門とAcquisition - 獲得の段階で有用なメソッドだ。運動のスキルは一連の動きに分解され、発達段階は簡単なものから複雑なものへという流れになる。繰り返しと、インストラクターからの定期的なフィードバックがスキルの保持のために使われる。

    「意思決定型トレーニング」はジョアン・ビッカース博士によって研究されたアプローチで、判断する力と自立性の発達を促進するものだ。インストラクターは学習者が色々なパターンを試し、解決方法を見つける手助けをする。課題はしばしば分割されずに完全な形で与えられ、複雑で、複数の運動スキルを同時に使う難しいものとなる。一連の動きと発達段階の進み方は複雑になり、さまざまな違った種類のドリルやシチュエイションが、臨機応変であることや、能力の幅広さの発達を促進する。意思決定トレーニングでは、質問を投げかけることで学習者が課題や実技に対する理解を深めるのを助ける。自分で考えることを促進するため、学習者に対するフィードバックはしばしば遅れ、あるいは少なくなる。

    *発達の要素

    個人の発達にはさまざまな要因がかかわる。身体的、心理的な要素とともに、機材の選択や調整も大きな影響を持つ。雪のコンディションや地形は常に学習プロセスに影響を及ぼす。これらについてはこのセクション及び、Training for Performance (9.2)で触れられている。


    行動型トレーニング

    短期間で結果を出すのに効果的。
    限定的な学習者による自省的な思考。
    インストラクターからのフィードバック抜きには発達が阻害される可能性がある。


    意思決定型トレーニング

    長期間での発達に効果的。
    自分で見直すことが出来る(自己反映的)、自立的な学習者を育てる。
    いくつかの要素は短期間でも役立てることが出来る。



    アドバンストレッスンの計画

    発達戦略を決める:

    セッションの計画には行動型と意思決定型のトレーニングの配分の決定が含まれる。学習者の発達レベルと、時間的制限、発達させるターゲットの能力に基づいて行う。

    1. スキーヤーの総合的なレベルを見積もる

    総合的なスキー能力はスキーの経験がどれだけあるかを示し、教える際の最初の目安となる。

     エキスパート
     アドバンスト
     インターミディエイト
     ビギナー
     エントリーレベル


    2. 時間枠を考える。

    1回きりか、複数回やるのか?

    短期 = 指示的、規定的

    長期 = 対話的 自己反映的


    3. 能力開発のターゲットを決める

    能力開発の目的を、観察と、学習者からのフィードバックによって選ぼう。短い期間であれば、インストラクターの選択が大きな重さを持つ。この場合は、インストラクターが主導して目的を決める。もしセッションが長期間に渡るものの一部であれば、学習者を分析と問題解決に参加させよう。

    • 口頭 - 学習者に自分の滑りをどう考えるか質問する。

    • 視覚 - 滑りをみて、使われているスキルの組み合わせやシチュエーションなどを評価する。

    I A C R Cv - 入 獲 統 洗 創


    • どのようなタイプの学習者で、どのような性格なのかを判断する。


    4. ターゲットの運動スキルの発達段階にあわせる。

    もし目標が新しい動きのパターンや戦術ならば、行動型のアプローチを優先しよう。すでに確立されたパターンに対する調整を行うには長くかかり、体系的なアプローチが必要となる。高度な、洗練された課題では、自分で考えることを促進しよう。


    5. トレーニング戦略の選択

    良い戦略は生徒にやりがいと手ごたえを与え、運動及び認識のスキルを発達させる。適切に選択された発達戦術は、ある特定の種類の、複数のスキルの習得を目標とし、新しい結果を出したり、効率的な動きを発達させたり、滑りに対する感覚を磨いたりする。適切な手ごたえを与えることは、学習者を引きつけ、やる気と欲求を生み出すとともに、自省的な考え方と、問題解決の能力を発達させる。滑る環境それ自体も発達のための価値ある道具となる。地形と、雪のコンディションはスキーを教える上での創造的な楽しみの一部だ。


    シチュエーショントレーニング

     コブ、木の間、急斜面、平らな斜面。
     幅広いコンディション。
     斜面を使ってのゲーム。

    認識トレーニング

     質問と自己反映的な課題。
     チャレンジ。リスクの高いことをする事。
     自立と問題解決。

    幅広さのトレーニング 

     動きを誇張した練習。
     さまざまな運動強度。
     リズムとターンの形。



    すべりの評価 - 上級の能力

    発達のための適切なターゲットを設定することは高いレベルでスキーを教える際に難しい部分の一つだ。スキーを取り巻く複雑な環境の中で、動きのパターンを分析し、解釈するためにはさまざまな方法がある。以下の事に注目しよう:

    スキーのスキル(4.6)
    基本的な能力(3.7)
    (http://rockface.blog.fc2.com/blog-entry-20.html)


    滑りの目的と、結果を出す際の効率性を基準にして評価しよう。流れとリズム、スキーのリアクションを見極める力を養おう。物理と生物力学の原理を理解することが役に立つ。次に挙げるものは、上級の滑りを評価する際に、自分自身に問いかけるべきいくつかの質問の例だ。

    強さと流れの保持

    スキーヤーは強くしなやかなスタンスを保っているか?
    スキーヤーは強く安定して見えるか?
    ターン中に滑らかで力強い流れがあるか?


    弧から弧へ

    スキーヤーは先を見ているか?良いラインを選んでいるか?
    ターンとターンの間でバランスは保たれているか?適切な時期にストックを突いているか?
    雪とスキーとのコンタクトは良くコントロールされているか?


    圧力をかけることと軌道の変化

    リズムと跳ね返りがあるか?
    スキーの反発はコントロールされて、適切な方向に向けられているか?
    色々な種類のターンの形が出来ているか?


    スキーを回すスキル

    スキーヤーは減速したり、スピードを保ったり、加速したりすることが出来るか?
    スキーを回す際に幅広いスキルが使われているか?
    状況と地形に合わせた回し方が出来ているか?



    次回はカナダスキー教程シリーズ最終回、アドバンスト編の具体的なタクティクスの予定。

    テーマ:スキー - ジャンル:スポーツ

    1. 2013/03/27(水) 07:04:44|
    2. カナダスキー教程
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    カナダスキー教程 - 5 Skills

    今回は、CSIAスキー教程による、スキーの滑り方を考える際の5つのスキルと3つの基本的な能力について紹介する。4章p72からp86になる。

    カナダのスキーレース連盟CSCFでもこの5つのスキルという考え方をしていて、これをベースに、技術の分析や練習の組み立てをしている。アメリカのスキースノーボード連盟USSAでは、これのタイミングとコーディネイション以外の4つとほぼ同じ分け方になる。


    様々なスキーのスキル

    スキーの滑り方は5つの基本的なスキルを使って分析し、発展させることが出来る。

    • スタンスとバランス
    • タイミングとコーディネイション
    • ピボット
    • エッジング
    • プレッシャーコントロール


    基本的な能力:
    5つのスキーのスキルを使うことで、3つの基本的な能力が現れる。これらは効率の良い滑り方を発達させ、クライアントが良い結果を出せるかどうかを決定する。

    1 スキーの中心にのった、動きやすいスタンス

    中心に動きやすいように乗っているか? あるいは固くなって不安定か?


    2 下半身で回る

    下半身で回っているか? それとも腰と肩を行きたい方向に捻っているか?


    3 エッジ上でのバランス

    エッジは雪を捉えているか? 捉えられずに、スピードとターンの形のコントロールに欠けているか?


    どの能力に注意を払う必要があるか見極めたら、5つのスキルを使って解決策を探そう。たとえば、下半身で回ることが出来ないスキーヤーは、ピボットのスキルを発達させる必要があるだけかもしれない。あるいは、不適切なタイミングとコーディネイションがピボットすることを妨げているのかもしれない。同じように、エッジの上でバランスが取れないスキーヤーはスタンスに問題があるのかも知れず、それは肩を山に向けて傾け、捻っていることから来ている可能性がある。

    3つの基本的な能力というフィルターを通して滑りを見ることで、どのスキルを発達させる必要があるかを見極める事が出来る。ほとんどの場合、スキルは協調して働いていて、一つを発達させることで他のスキルにも影響が出てくる事になる。



    スタンスとバランス:



    スタンスとはスキーヤーの体の各部分の並び方の事だ。良いスタンスは安定して、かつ動きやすいもので、スキーヤーがバランスを調整する事を可能にする。

    バランスとは、スキーヤーが転ばないように神経筋肉系を使用することだ。最適なバランスは、最小の動きと筋力で、重心とそれを支える土台を適切な位置に配置する。

    この2つは他のスキルを使う際の基礎となるものだ。


    スタンスのバリエーション

    スタンスに取り組む際には個人の体のタイプを考えに入れる必要がある。腰の広さや、X脚、O脚は個人個人のスタンスに影響する。ブーツの種類や調整も同様だ。目標は、その個人にとって最大限に動きやすく自然なスタンスを作ることだ。


    スタンスと安定性

    スタンスの広さはスピードと雪のコンディションで変わってくる。固い雪と高いスピードは広いスタンスからくる安定性を必要とする。同じように、ビギナーには広い土台が役に立つ。柔らかい雪では狭い足場の方がコントロールしやすいかもしれない。狭いスタンスはコブや荒れた雪等の素早さが要求される場面でも役に立つだろう。


    バランス - 動的なプロセス

    バランスとは、外界の刺激に対する、常に連続した一連の調整だ。バランスを崩そうとする力が強く多様なスキーというスポーツにおいてはこの意味が特に強くなる。”バランスを保つ”為に、体は内耳から受け取る感覚のフィードバックや、視覚の手がかり、脚の下での圧力の配分の感覚に対して筋肉の動きを使って反応し、骨格を直立させ、また重心を足元の土台によって支えられた位置に保つ。バランスを保つ動きは前後、左右、上下、さらに回転と、すべての方向に働く。

    ビギナーやインターミディエイトのスキーヤーは”考えて”バランスを取る反応をする傾向にある。上級者は必要な筋肉だけを使った自動的な反応を身に付けている。エキスパートは経験からバランスが崩れる状況を予測して、雪や地形の変化に対応する。この事はエキスパートのバランスの取り方を、先手をとった、より正確で効率的なものにする。



    タイミングとコーディネイション:



    タイミングとはスキーヤーが適切な瞬間に適切な行動を起こすことだ。ターンの種類や地形や雪のコンディションはスキーヤーがタイミングを決定することに影響を及ぼす。コーディネイションとはさまざまな運動技能を融合させ、一つの動きを作り出す能力の事だ。これら二つは、スキーヤーが持つ運動能力や運動の経験、スポーツ固有のトレーニングによって大部分決まり、他のスキルを適切に使用する際の鍵となる。


    タイミング = 決断

    タイミングとはスキーヤーが、自分の置かれた状況を解釈して様々なスキルを適切な量と順番で適用することを学んでいく中で、周りの環境にたいして反応することだ。どのような状況においても、スキーヤーは望んだ結果を出すために、動きのタイミングを調整する。このスキーの一面はフリースキーと、指導を受けながら量を滑ることで磨かれる。


    運動のコーディネイション

    空間の感覚と運動能力はバランスを取るための道具である。スキーヤーはゲレンデを滑り降りる動きをコントロールするためにさまざまな動きを調和させる。もともとの運動能力がコーディネイションの能力の大きな部分を占めるが、どのようなレベルにあっても発達させることは出来る。筋肉と感覚が応答する能力を発達させることで、正確に速く反応することが可能になる。ウォーミングアップ、さまざまなスキルを発達させること、重要な動きの繰り返し練習がコーディネイションを発達させる役に立つ。


    タイミングとコーディネイションの発達

    初心者と初級者にとってタイミングとコーディネイションは、動けるようになることとリズムを発達させることから始まる。スピードが上がるにつれ、両スキーのエッジを同時に切り替えることと、エッジと圧力のコントロールのために、体の各部分の動きの範囲を大きくすることが目標になってくる。距離を滑ることによって、体の反応はより速く、自動的になる。やるべきことは感じる能力と決断力を磨くことだ。



    ピボット:




    ピボットとは両脚と両足を使って方向を変える能力の事だ。カービングか、ずらしたターンかに関わらず、下半身がターンをする運動を導く。


    ピボットと方向転換

    両脚を股関節で回転させることは進行方向にクロスするようにスキーを向けるもっとも効率的な方法だ。雪に対してスキーがグリップする力と合わさることで、スキーのターンの弧に向けてスキーヤーは方向を変える。ピボットの結果として上半身と下半身の分離が起きる。


    ピボットとエッジング

    上半身と下半身の分離は、アンギュレーション(外傾)によってスキーヤーがエッジの上でバランスを取ることを可能にする。大腿骨を股関節の中で回転させることで股関節が横方向、ターンの内側へ動きやすくなり、エッジ上でバランスをとる助けになる。


    ピボットとバランス

    脚で回ることによって方向転換を、バランスを崩すことなく効率的にすることが出来る。スキーを腰や上半身のローテーション無しに回すことは、外スキーの上でバランスを取る役にも立つ。



    エッジング:



    エッジングとはスキーの雪面に対する角度をコントロールして、サイドカットの特性を引き出す能力の事だ。エッジングによってスキーヤーは進行方向とスピードのコントロールをすることが出来る。


    エッジングと方向転換

    進行方向が変わるときには、エッジングが行われている。エッジングは雪に対するグリップを提供し、向心力が質量を方向転換させる。エッジングの量は、減速したいのか、スピードを維持したいのか、加速したいのか、またどれだけ素早く方向を変えたいのかで決まる。


    インクリネーション(内傾角を作ること)

    自転車の場合のように、傾く角度はスピードと外からの力、通りたいラインによって決まる。傾きが大きすぎればスキーヤーは内スキーに乗るか、倒れてしまい、小さすぎればターンの弧を維持することが不可能になる。


    アンギュレーション(外傾)

    足首と膝、腰で調整される。体の各部分を曲げることでスキーヤーはバランスをとり、インクリネーションだけで作るものよりも大きなエッジアングルを得ることが出来る。


    ターンの開始 - インクリネーションの傾く向きを変える

    方向転換のために、スキーヤーはインクリネーションの傾く向きを変える。これは土台であるスキーを回すこと及び/または、重心を移動させることで行われる。ボーゲンやシュテムは土台を新しいターンの外側に持っていき、インクリネーションの傾く向きを新しい方向に向ける手段だ。



    パラレルターンでは、この「倒れる」ことは、外スキーの圧力を抜いていくこと、及び/または、それを逆のスキーに移動させることで可能になる。これにより、効果的に重心を支える土台を谷スキーから新しい外スキーに移動させ、インクリネーションの方向を変えることが出来る。両スキーから圧力を抜いていくのも、重心を土台の上を通し、新しいターンの内側へとクロスオーバーさせるもう一つの方法である。ほとんどの場合エッジの切り替えはこれらの組み合わせでなされ、スキーヤーの技術レベルと、目的次第で、受身か能動的、また、同時(パラレル)か順番(ボーゲン)に行われる。


    エッジングとプレッシャーコントロール

    スキーが雪面に平らになっていくと、グリップが抜け、向心力は少なくなる。スキーを慣性で進んでいる方向にクロスする方向にむけエッジを立てると、スキーヤーの質量が動かされ、重さ、あるいは圧力の感覚が生まれる。



    プレッシャーコントロール:



    プレッシャーコントロールとは、ターンの力に対してバランスを取ったり、筋力を使ったりすることで、スキーに荷重したり荷重を抜いたりする能力の事である。これはエッジングと密接に関係しており、ターンの種類や地形によって、どのようなものなのか違ってくる。


    プレッシャーコントロール - 感覚の技術

    スキーを開放したときの浮遊感と、ターンによる力や重力に耐えることからくる重さの感覚とを繰り返すことは、スキーの魅力の一つだ。ターンの力学がスキーヤーの扱う荷重を生み出し、圧力の感覚と、スキーの滑走感を生み出す。スキーヤーは地形と雪のコンディションを予測して反応することを学び、足下の圧力の感覚を発達させていく。


    雪とのコンタクトのコントロール

    体を曲げ伸ばしする動きはサスペンションのように働き、重心を安定した軌道に保ちつつ、スキーを雪面にコンタクトさせ続ける。この動きはインクリネーションの傾きの線に沿って行われる(エッジアングルと直角に)。スキーの跳ね返りが大きくなったり、地形が難しくなったりすると、この効果は大きくなる。


    両スキーへの圧力の配分

    ターンからの力が強くなるにつれて、圧力は自然に外側へと移っていく。谷(外)スキー上でバランスを取るのが、アイスバーンや、高速、急斜面ではもっとも確実な方法だ。ターンとターンの間では、圧力は両スキーにかかる。片方のスキーからもう片方のスキーへと移っていく「重さ」の感覚は、通常徐々に移り変わり、重心の軌道やスキーの滑りを最大限邪魔しないようなタイミングで行われる。


    前後の圧力

    現在のスキーは中央からターンするようにデザインされている。中央より前に多少の圧力をかけてターンを開始することは良いが、あまり掛けすぎるとスキーが回りすぎてしまい、減速する。方向転換や雪の抵抗で突然増加した摩擦力はスキーを減速させ、後ろに引きずられるようにする。この調整は、重心と、それを支える土台であるスキーの、片方または両方を動かすことで行うことが出来る。



    ターンフェイズ:

    ターンフェイズの考え方は、特定の動きのパターンをターンの特定の部分に関連付け、技術の評価と発達のためのものさしを提供する。また、ターンのある部分での問題は、他の部分に影響するため、原因と結果を理解する助けにもなる。ここでは参考の為に1から3までに分類したが、効果的に結果を出せるどのようなアプローチをとってもかまわない。最終的な目標は、連続した、流れるような滑り方だ。


    フェーズ1 エッジアングルが小さくなる



    スキーを雪面に対して平らにしていくことで、次の方向転換を開始する。重心は次の弧に向かった慣性を持っている。スキーのグリップ力が減っていき、体の質量がスキーを横切り、次のターンの内側に入っていく。スキーが平らになっているので、スキーの向きを変えるのは簡単になる。


    フェーズ2 足場を作り、体の各部を並べる



    大きなエッジ角や圧力無しに、脚の回転は続いていく。どれだけスキーがターンするかは望むターンの形と、減速したいのか、スピードを維持したいのか、加速したいのかによって変わる。慣性を維持して、前及びターンの内側に動いていきながら、次の両エッジ上で、自然な上半身と下半身の分離を伴った、中央に乗ったスタンスでバランスをとる。これによってフェーズ3での荷重に備えることになる。


    フェーズ3 - 荷重とコースの変更



    方向転換を終わらせるために、スキーの雪に対するアングルはどんどん高くなっていく。強く安定したスタンスが外からの力を扱うために必要になる。下半身が引き続きまわることを導いていく。アンギュレーションによってエッジングが増え、体重の大部分が外側のスキーに保持される。スキーがたわみ、力が溜まっていくと、そのエネルギーをスピードとスキーの返りを生むために使うことが可能になり、次のターンへと力強く繋げていくことが出来る。


    滑りの種類によって各フェイズを調整する

    • 急斜面やコブでは、各フェーズのタイミングが変わってくる。


    1 エッジを外す動きが速く、しばしば圧力を抜くことによって開始される

    2 スキーヤーの下での積極的な脚のピボットが速い方向転換と上半身と下半身の分離を生む。

    3 スキーの制御と、板の返りを得るために、積極的に自分から回していく。板の返りを作ることは、難しい雪でターンを開始することを楽にし、コブや急斜面でのリズムを作り出す。


    • ターンフェイズは遅いスピードの場合にも当てはめることが出来る


    1 両スキーに同じだけ荷重し、ターンとターンの間で滑らかに滑走する

    2 アンギュレーションと上半身と下半身の分離により、外スキーの上でバランスを取る

    3 外スキーでグリップすることによって、コースの変更が出来る>





    このように、カナダのシステムでは、レジャーでもレースでも同じように、5つのスキルと3つの能力という軸を使ってスキーの滑りを見ている。漠然と滑りを見て、何となく後傾だとか無理に板を捻ってるとか言うのではなく、必要な能力を整理分類して見る事で、必要な物が何で、何をすれば良いのかという事が分かりやすくなると思う。

    次回はアドバンスト/エキスパート=上級編。

    テーマ:スキー - ジャンル:スポーツ

    1. 2013/03/15(金) 07:58:46|
    2. カナダスキー教程
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    カナダスキー教程 - インターミディエイト編

    前回のビギナーレベルに引き続き、今回の記事ではCSIAのメソッドによる、中級=インターミディエイトレベルの教え方を紹介。原書ではp60からになる。


    インターミディエイトレベル

    パラレルは効率のいい、コントロール性の高い滑り方であり、より幅広い種類の斜面やコンディションで滑ることを可能にする。インターミディエイトスキーヤーにとっての技術的なゴールはさまざまな基本的な能力を統合することだ。

    良くある問題

    インターミディエイトスキーヤーの問題のほとんどは、スタンスの取り方と、上半身でターンしまうことに関係している。固いスタンスを取ったり、スキーの上で自由に動けない体勢になると、下半身でターンしたり、バランスをとったりすることが難しくなる。このレベルのスキーヤーのほとんどが、新しいターンの方向に肩を捻ってしまう傾向にある。残念ながら、それはバランスするポイントを谷スキーの上ではなく山側に置いてしまい、エッジのグリップを作り出すのを難しくする。


    フリータクティクス:

    いろいろな違ったシチュエーションや、大量に滑る事を通じて、数々のスキルを上達させるたくさんの方法がある。小さなジャンプや、スイッチ(後ろ向き)スキー、パークのアイテムなどを使って遊んでみよう。

    地形と想像力を使う

    技術に集中するのではなく、遊ぶことに集中できるような地形の状況を探そう。ウェーブを通ることで、脚の独立とバランス感覚を、説明することなしに、発達させることが出来る。コース横のちょっとした斜面でターンすることで、スキーの自然な加速と減速や、左右方向にバランスを取ることを体験しよう。想像力をつかって、楽しく、安全で、いろいろなバリエーションのあるタクティクスを使おう。


    スイッチスキー

    後ろ向きにスキーすること=スイッチは、違ったスタイルで滑るオプションであり、簡単なコースを楽しくしてくれる。逆向きに滑る主な理由は、エアー(ジャンプ)やレール、ハーフパイプでの踏み切りや着地の際にスイッチの態勢になることだ。人の居ない非常になだらかな場所で、後ろ向きのボーゲンやパラレルをすることから始めよう。ゆるいスイッチターンをしながら、定期的に上を見つつ、肩越しに下を見る事を強調しよう。良いスタンスを作り上げ、生徒が自信をもち、安定して滑れるようになってきたらスピードを上げよう。ずれるスキーの上でバランスを取ることを学ぶために、360ターンや、「バターを塗るように」ずらしたターンを使おう。


    180とスイッチ180

    軽く跳ねて、前から後ろに回す(180)バリエーションと、後ろから前に回す(スイッチ180)バリエーションを覚えよう。上手く跳ねる、または体を伸ばす、ことが出来れば、空中に飛びあがって回ることが出来る。最初は雪面上でやってみよう。左右両方試して、自然に回れる方向を探そう。常に進む方向を見ること。スイッチの状態から飛ぶときには、回る方向と同じ方向を肩越しに見よう。着地点が見えたら、それに向けて体の捻りを緩めていく。板の中心にのって着地すれば、衝撃を吸収するのが簡単になる。180をつなげて何度もやって、(ヨーヨーポップ)素早さと敏捷性を磨こう。


    タクティクス

    • 内スキーターン
    • チャールストン(内スキーでの小回り)
    • 内側の手で雪を触る
    • ジャンプターン(Speiss)
    • 膝を山側に入れる(Knee Wiggle)
    • 特定の動きを強調して滑る



    オールマウンテンタクティクス:

    インターミディエイトスキーヤーはスキー場のあらゆる場所を滑るようになる。整地では余裕があるが、もっと難しい場所や、コブ、さまざまな雪のコンディションに挑戦し始める。

    さまざまな雪のコンディションへの対処

    新雪や春の雪、アイスバーンはそれぞれ整地とは違うアプローチが必要になる。重い湿った雪では、狭いスタンスと、スムーズなターン弧の形によって、バランスを崩すのを防ぐことが出来る。アイスバーンでは、安定性のために広いスタンスを取るのが良い。エッジを無理に噛ませようとするのではなく、リラックスして、しっかりとバランスのとれたアプローチを取ることを強調しよう。


    地形を使う

    自然の地形を使っていろいろなスキルを発達させ、山に対する意識を高めよう。小さなバーム(バンク)、あるいは少し盛り上がった場所、が、コースの横によくあり、盛り上がった地形でエッジの切り替えを協調させるための、とても良い機会になる。頂点にストックをしっかりと突き、タイミングを取ろう。このような地形は抜重の感じをつかむ為にも良い。自然にある谷や、ハーフパイプでは、楽しみながら、リズムと、スキーの圧のコントロールの感覚をつかむことが出来る。谷形の地形は左右が狭い「通路」を作り、ターンからの反発を生み出す。


    滑りをコントロールし、バランスを取るための横滑り

    急斜面や狭い場所では、横滑りを使ってスピードをコントロールしながら優雅に高度を下げよう。横滑りは上半身と下半身の自然な分離を発達させ、谷スキーの上にバランス良く乗る助けになる。


    急斜面

    急斜面ではターンの終了に集中しよう。しっかりとストックを突くことで、スキーが斜面に横に回される際に、谷スキーの上で安定感を得ることが出来る。速めのリズミカルなターンで狭く直線的に下り、スピードはスキーを止めようとするのではなく、回すことでコントロールしよう。


    木々の間を滑る


    多くのスキー場に木々の間を抜けるコースがある。先を良く見て通り方を考えよう。さまざまな形のターン弧を描くことを強調し、丸くコントロールされたターンを磨こう。


    安定性を求め、滑らかにターンを繋げるためにストックを突く

    スキーヤーが余裕を持ってターンを繋げる事が出来るようになり次第、ストックを突くことを強調しよう。多くのスキーヤーがターンの初めにストックを突くものだと思っているが、ターンの終わりでストックを突くことによって、エッジ上にバランスの取れた体勢を作り出し、下に向かって迷い無く滑り降りる事が出来る。早めに腕を伸ばしてストックを突きに行こう。バスケットを振って、上半身をストックを突く方向に迷い無く入れていこう。ストックに少し体重をかけるようにすると、上半身が安定し、スキーの向きを変えて次のターンを始めるのが簡単になる。積極的にストックを使う事で、しっかりとバランスを取って、良いリズムを作ることが出来る。


    タクティクス


    • ストックを突いてホッケーストップ
    • 斜面を斜めに横切る横滑り
    • 横滑りからエッジを立てて止まる事を繰り返す



    コブの手ほどき:

    ほとんどのスキーヤーがコブを避けるべき障害物と考えている。地形をどのようにしてターンに役立てるか教えよう。最初にコブに連れて行くときには、小さなコブのある広い場所を使おう。

    板の中心に乗った、動きやすいスタンスは、滑りのコントロールを維持し、板を回す為に必須だ。すべての関節をよく動かし、肩がつま先の上に来るようにしよう。しっかりとストックを突くことで、スキーヤーは安定し、迷い無く前方および谷スキー側でバランスを取ることが出来る。

    コブの手前側に向かってスキーを回して行き、スピードをコントロールする練習をしよう。練習のために、連続してターンせず、1回ずつしてみよう。スキーはコブの周りを通すのでなく、上を乗り越えさせる。これで丸いターンをするのが楽になり、スキーヤーを雪の柔らかい場所に導くことが出来る。ターンは、雪に接する場所が少ないコブの頂点でしよう。

    斜面によっていろいろなアプローチを使い分けよう。小さなコブの続くなだらかな場所ではタイミングの取り方と板の回し方が鍛えられる。大きなコブがある急斜面では、通るラインの正確さと、スピードコントロールが要求される。

    タクティクス

    • 斜滑降をして、バランス感覚と自由に動く能力を鍛える
    • ジャンプターンをして抜重を強調する
    • ホッケーストップでエッジングと滑りのコントロールを鍛える
    • 横滑りで滑りのコントロールとバランス感覚を鍛える
    • ストックを突くことでタイミングと安定性を鍛える



    パフォーマンスタクティクス:


    カービングの感覚をつかむ

    パラレルでスピードを出して滑ることでカービングへのドアが開く。インターミディエイトスキーヤーのカービングはまだ荒く、安定しないかもしれない。しかし、機材のターンする性能を感じ取る能力を発達させていく事が大事だ。

    ゆるい斜面でスピードを上げていく。

    ゆるい整地を使って、スピードを上げよう。フォールラインに向いたレールターンのターン弧は現代のスキーのラディウスに合ったものになる。スピードを上げることで、スキーヤーに、ターンの内側に傾いて、インクリネーション(内傾角)を使って、ターンからの力に対してバランスを取らせることが出来る。板の中心に乗り、動きやすい体勢を保つように。


    タクティクス


    • 内脚ターンで左右のバランスを鍛える
    • ターンしながら何度も跳ねて、リラックスして中央にのる事を覚える
    • 短い距離を最大スピードで滑る
    • レールターン 浅い振り幅で斜面下に向けて行う - サイドカットで曲がる


    サイドカットを探求するためのドリル

    ずれないスキーの感覚を身に着けよう。人の少ない場所で斜滑降する。シュプールをチェックして、雪面に綺麗な2本線ができているか確認しよう。


    インクリネーション(内傾角)とアンギュレーション(外傾)を調和させて使う


    左右のバランス感覚を発達させるためには、自然なインクリネーションに加えてアンギュレーションを使うことが必要だ。効果的なアンギュレーションのためには上半身と下半身の分離が要る。脚部の動きとスキーのサイドカットによってスキーを回す事を導こう。


    タクティクス


    • エッジに乗って斜滑降し、綺麗な2本線を残す
    • ローラーブレードターン
    • パワープラウ - 狭いハの字を作り、交互に左右の内エッジに乗る
    • クローチングしてターン
    • 膝に手を置いてカービング
    • 腰に手を置いてカービング
    • 両ストックを引きずってターンし、上半身を安定させる
    • ジャベリンターン 内スキーを持ち上げて外スキーにクロスさせる
    • 上半身を極端にターンの外側に向ける



    いつものように、付属の映像はYoutubeで見られる。



    次回はアドバンスト+エキスパート編に移る前に、スキーの基礎となる、5種類の技能について。

    テーマ:スキー - ジャンル:スポーツ

    1. 2013/03/09(土) 08:03:39|
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