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    バランスとスタンス

    SkillsQuestの4技能のうち、Rotary/PivotとEdgeingのドリルを今シーズン初めに紹介した。これらはスキーを回したり、傾けたりという、「スキーの操作」にかかわるもので、「スキー技術」として教えやすい、覚えやすい部分であると思う。また、特にRotaryのスキルはコブや急斜面を安定して滑るために、即効性のある、実用的なものだ。

    ただ、個人的には前に書いたように、スキーで一番大事なものはバランスとスピード感だと思うし、スキーレーサーがやっているもので一番良く見かけるのはバランスドリルだ。SkillsQuestではバランスはフリースキーで見ることになっており、特別にドリルは紹介されていないが、前に紹介したカナダスキーコーチ連盟のドリル集や、USSA Alpine Ski Fundamentals、その他実際に見かけたUSのレーサーのトレーニングなどを使って、今回からは北米で行われているバランス強化ドリルを紹介したいと思う。

    まず、しっかりとバランスを取る為に大事なスタンス(構え)。USSAではAthletic Stanceと、Parallel Positionといわれるものを基本に組み立てていく。

    Athletic Stanceとはスポーツ一般で使われる用語で、基本の構えの事。これがどのような物かはスポーツごとに違うわけだけれども、USSAはスキーのAthletic Stanceを、

    動いているか止まっているかに関わらず、左右の足首、膝、腰、肩を通る線は、スキーに対して直角になる。

    スキーヤーの重心は両スキーと両足の支えの上に真っすぐ並んでいる。

    両手と両腕は自然に持ち上げられ、体の前にあり、視線は前を見ている。

    一般に「スクエアスタンス」と呼ばれるものである。


    としている。これに対してParallel Position は、

    スキーは平行で前後が同じ距離だけはなれ、整列した体の内側(=山側)の適切な先行により、斜滑降の際のアンギュレーション(外向外傾)と動的なバランスを保っている。

    スキーヤーの両足首、両膝、腰と肩は前に出たスキー(=山スキー)に対応する形で並んでいる。内腰は持ち上げられ、上体は腰の向きを向いている。重心は両スキーと両足の支えの上に保たれている。


    という事だ。

    これらのポジションはUSナショナルチームのすべてのメンバーと、世界中のレーサーが使う物で、アスリートは状況次第でこの両方のポジションを滑らかに行き来出来るようになる必要があるとされている。

    アスレティックスタンスでは体重は両足にのり、腰はスキーの向く方を向き、体はリラックスして、関節は自然にまげられ、エッジは立てられていない。これは直滑降やジャンプ、”時には”ターンとターンの間の瞬間的なトランジションにおいて使われる。

    パラレルポジションでは足は肩の広さに広げられ、内側の膝、腰、腕、手、肩は、内足が前に出ているのに合わせて、少し前に出ている。内足が先に出ていることは必須であり、これは斜面が傾いている事からくるものだ。腰は山側が上げられ、体重は谷スキーに乗る。

    パラレルターンをより速いスピード、より難しいコンディションで行う為に、スキーヤーは、インクリネーションやアンギュレーション、さらに動的なバランスが協調して強まっていく事を可能にする、生体力学上有利なパラレルポジションに「入っていったり(作っていったり)」、「出て行ったり(解いていったり)」する事が大事である。アスレティックスタンスとパラレルポジションという基本の構えは、体の主要部分が腰を中心として滑らかに協調する事を可能とする物でなければならない、とされている。

    これら、アスレティックスタンスとパラレルポジションのドリルとしては以下のような物がある。


    まずは単にアスレティックスタンスで真っすぐ滑り降りるもの。

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    バリエーションとしては片足、高いクローチング、低いクローチングがある。行う事自体は非常に簡単な物だが、まず立ち方に問題があったら何をやっても駄目と言うのは簡単に想像がつくので、コーチングをする際にまずはここから始めると言うのは理にかなっている。


    次にパラレルポジション。こちらは残念ながら映像は見つからなかったが、USSAのドリルプランに説明がある。
    http://my.ussa.org/sites/default/files/documents/athletics/education/2012-13/documents/Parallel.pdf


    • 初心者向けから中級者向けの整地で行う

    • 斜面の横に、スキーを平行にして自然な幅だけ広げて立つ

    • 内足(山足)が先に出る事が必須。これは斜面が傾いている事によって出るもの

    • 両足首、両膝、腰と肩はそれぞれ平行になる

    • 山側の腰は上げられ、体重は谷側のスキーにかかる

    • 肩は腰の向きを向く

    • 手はリラックスして体の前にあり、スキーヤーは進行方向を見ている

    • 体重はスキーの中心にのり、山スキーは足首、膝や腰から、斜度に対応する形で前に出ている

    • スキーヤーは足首、膝、腰を曲げて直立した姿を保っている

    • 手はリラックスしてしっかり前に出されている


    「手はリラックスして前」というのは”大事な事なので2回”言われている(笑)いや、実際とても大事だ。


    評価のポイントは


    • スキーは自然な幅に開かれ、平行。山スキーが前に出ている

    • 両足首と両膝、腰と肩が平行

    • 山側の腰が上がっている

    • 体重は谷スキーの中心にかかっている

    • 手は前に出て、肩はリラックスしている

    • 上体は腰の向きを向いている

    • 進行方向を見ている


    バリエーションとしては


    • 山スキーを持ち上げて斜滑降

    • サイドスリップからエッジセット(エッジを立てて止まる)

    • 完全にエッジをかけて(ずらさないで)斜滑降

    • 直滑降から、完全にエッジをかけたまま(ずらさないで)斜滑降へと移る


    という物があげられている。

    このように、USSAでは自然な両スキーの幅で、山側の半身は前(外向)、山腰を上げて(外傾)滑るのが基本の構えとされていて、山スキーは「斜度に対応する形」で出るとなっている。どのような状況でも絶対に正しい形があると言う事ではなく、状況に対応して必要なだけ出るという事だ。

    さて、構えの事だけでずいぶんな量になってしまったので、このような基本の2つの構えを前提にした上で、実際どのようなドリルでバランスを鍛えるのかは次のエントリーで書こうと思う。
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    テーマ:スキー - ジャンル:スポーツ

    1. 2014/03/15(土) 23:50:59|
    2. 北米スキードリル
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