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    なぜ内足は駄目なのか

    スキーなんて好きに滑れば良いんだけど、上手く滑る”コツ”があるとすれば、「ターンの最初、いわゆる谷回りで山足に完全に乗る」のは、ここ でUS SKi Teamの元ヘッドコーチのPhil McNicholが言っているように、まず間違いなく最高に大事な事の一つ。

    「何で内足では駄目なの? どっちだって大差ないでしょ?」


    大ありなんだな、これが。伸ばした外足なら急に雪にデコボコがあっても吸収できるし、エッジ外すのも楽。かかってくるGにも耐えやすい。畳んだ内足ではもう吸収する余裕もないし、エッジも外せないし、力も出ない。70km/hくらいで荒れた雪をカービングなんて時に内足に乗ってしまうと、もう運任せでもの凄くおっかない。

    2006年から2009年の間にワールドカップで起こった21件のACL(膝の靭帯)断裂事故のうち、20件のビデオを14人のワールドカップコーチやレーサーが評価した研究がある。


    Events leading to anterior cruciate ligament injury in World Cup Alpine Skiing


    この内10件はSlip and Catchという種類の事故。内足にのったままズレて(Slip)、荷重の少ない外足が急になにかに引っかかって(Catch)、外足のACLが断裂したもの(Figure 2,3,4,5)。3件はDynamic Snowplowという、力のかかった内足が逆エッジになって内足が捻られて断裂になったもの(Figure 8)。4件が後傾でのジャンプ着地。3件がその他。

    ジャンプの着地失敗を除いた16件のうち、少なくとも13件がターンの前半に内足に乗ってしまった事が原因だ。なんと8割以上。ターン前半で内足に乗るのは危ない。

    「そんなレースみたいなスピード出さないっしょ。普通のとこで上手く滑れればそれでいいし。」


    内足はバランスもとりにくい。スキーは雪の上でやるから良く滑る。で、ターンしてる時に滑ると内側に倒れる。この時に外足に乗ってれば内足で支えてすぐ元に戻れるけれど、内足に乗っていたら手でもつくしかない。スキーの技術論で2輪が引き合いに出される事があるけれど、例えばモトクロスとかMTBだと、滑りそうなとこでは外足に力をかけて、内足を内側に浮かせておく。





    こうしとけば滑っても軽く地面を蹴るだけですぐにバランスがとれる。これが内足にのっていたら、滑ったらすぐこけてしまう。

    そもそも人間の体の作りの問題で、外足一本のターンの方が、内足一本のターンより全然簡単だし、さらに言うと内スキーはエッジも立てにくい。右に曲がるとして、右足を体の下を通して左に出してエッジを立てるのと、左足を外に出してエッジを立てるのとでは格段に左=外足のほうが簡単だ。ここで言われている ように、内足に体重をかけると「”バンクターン”と呼ばれるターンになり、硬いコースでは通常スキーが横滑りする結果になります(場合によってはあなたを道連れに)」という事になりやすい。

    内足というのは扱いにくいもの。外足を主に使った方が上手く滑りやすい。

    「足を2本使った方がGに耐えやすくない?」


    空気椅子ってのがある



    これ何分もやるのはキツい。でも足を軽く曲げて立っているならいつまででも大丈夫だ。深く曲がった足は真っすぐの足より全然弱い。だから、こういう状況だと



    外足荷重が内足荷重よりかなり多い状態が一番耐えやすい事になる。ターンで一番Gのかかる部分の体勢で「足を2本バランス良く使う」と、外足荷重になるってこと。


    最後に、最も大事かもしれないポイントは、スピードが出てきたり、急な斜面になったりした時には、出来るだけ速く次のターンの内側に重心を移動しないとスキーに乗り遅れて後傾になってしまうという事。

    右ターンをするとして、一番速く重心を右前に入れる方法は、右足=内足から体重を完全に抜いて、左足=外足を蹴りだす事。もちろん右足に体重残しても重心は移動出来るけれど、残せば残すほど重心移動は遅くなる。上のPhil McNichol が「腰を前及びターンの頂点にむけて動かすために、山スキーを土台として使」うと言っているのはそのため。息子のギャレット君は最初の滑りでは山スキー=外足にしっかり乗っていなかった為に、素早く内側に動けず、スキーに遅れてしまったわけ。これはレースの話だけれど、急斜面でもこの動きはほぼ同じ。


    このように、内足荷重は、危ないし、Gに耐えにくいし、バランスとりにくいし、ターンしづらいし、ハイスピードや急斜面に弱いし、あんまり良い事が無い。全く使わないわけじゃないけれど、特にターン前半ではやんない方がいい。

    でもまあ「何はともあれ出来るだけ傾くぜ!」っていうエクストリームカービングなんかターン前半で思いっきり内足荷重だし、スキーは楽しんだもの勝ち。ただ、あなたがもしターンの前半に内足荷重で滑ろうとしていて、急斜面が怖い、アイスバーンでズルズル滑る、コブが上手く滑れない、なら、Phil McNicholの言うように、谷回りでしっかり山足に乗ってみよう。
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    テーマ:スキー - ジャンル:スポーツ

    1. 2012/05/02(水) 04:40:05|
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    スキーなんて好きに滑れば良いんだけど、上手く滑る”コツ”があるとすれば、「ターンの最初、いわゆる谷回りで山足に完全に乗る」のは、ここでUSSKiTeamの元ヘッドコーチのPhilMcNicholが...
    1. 2012/05/02(水) 04:49:15 |
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