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    真っすぐフェイスコントロール

    基礎スキーによると時代は「フェイスコントロール」だそうだ。スキー板はラケットとかゴルフのクラブでは無いので「フェイス」はついていないんだけど、そこは日本人らしく相手の言いたい事を汲み取ると、どうもソールの事らしい。これに対して体を真っすぐに滑るのがいいとされているようで、実際技術選ではそうやって滑っている人が多い。

    確かに真っすぐの方が遠心力には耐えやすいし、レースのGSでは、真っすぐに傾いている「ことも」ある。でも、完全に真っすぐに傾いてしまうのは英語ではバンクターンといって、ほとんどの場合は酷い失敗とされる。「バンクターンだね」と言われるのは「後傾だね」と言われているようなもんだ。普通は最低でも少しアンギュレーション(腰、膝でくの字に曲げる事)を作る。GSの金メダリストTed Ligetyが自分のサイトにのせている記事では

    A typical WC GS skier on current skis will angulate in such a way that a line from the inside edge of their outside ski through the center of their knee will fall slightly outside their COM
    現在のスキーでは、US Ski TeamのGSスキーヤーは通常外スキーの内エッジから膝の中心までを通る線が重心の少し外側を通るようにアンギュレーションする(くの字をつくる)


    とされているし、

    ワールドカップの女子ヘッドコーチのTrevor Wagnerも、トップレーサーのJulia MancusoとLindsey Vonnの滑りについて

    they both turn their outside knee inward at the initiation of the turn in order to get early edge pressure and to get the outside ski carving by the time it enters the fall line.
    彼女達のどちらもが、ターンの開始時に、外膝を内側にむけて回して、早い段階でエッジに圧力をうけ、フォールラインに入る前に外スキーをカービングさせている。


    いっている

    しかもこれは80km/hで20mの間隔の旗門を回るGSの話だ。60km/hくらいのスラロームでは上半身は垂直に立って、強いアンギュレーションを作っている事が多い。60km/hといえば、朝早くならともかく、昼の、人のそこそこいるゲレンデで出してる人はあまりいないくらいのスビード。それくらいでもきっちりくの字を作って滑るわけだ。

    なぜくの字を作るのかと言えばまずはエッジが立つからだ。スキーと言うのはエッジで雪を削ったり、切り込んだりして滑る物だから、エッジを立てるのは大事な技術。風の強い寒い日、雪が吹き飛ばされてカチカチになった、30度くらいの斜面で、みんなおっかなびっくりズルズル滑り落ちながら滑ってるような時がある。あれはエッジが立ってないから、もっと言うと、最後の1/3くらいでは立ってるんだけど、最初の2/3で立てられてないからだ。ここの ビデオにある、"Turns without separation (上半身と下半身の分離無しのターン)"の滑りがそれ。良い例の、"Turns with separation"のように、ターンの最初の谷回りから外足に乗ってキッチリエッジを立ててターンが出来れば、余裕ができるので、丸くターンをして、圧雪直後のように普通に降りてこれる。

    完全に”切れた”、ズレの無いカービングをするのにも、しっかりエッジを立てるのが必須だ。ここの、オーストリアの学校のカービングレッスンのビデオのように、まずはキッチリエッジを立てて、ズレを一切無しで滑るのがカービングの第一歩。もちろんこのビデオはカービング導入のためのレッスンで、実践ではこれほど強いくの字は作らない事が多いけれど、これがまず出来なければ完全なカービングは出来ない。これが出来た上で、状況に合わせてくの字の量を調整するわけだ。

    例えば80km/h出して思いっきりカービングターンをする「状況」ならば、くの字はかなり少なくなって「外スキーの内エッジから膝の中心までを通る線が重心の少し外側を通る」程度になるかもしれないし、深雪ならばエッジを立てる必要も、内足に乗ってしまう心配も少ないので、真っすぐ傾くような感じで滑るのが良い時もあるけれど、板が横にズレやすい状況でやるスキーというスポーツで、完全に真っすぐ傾くのはほとんどの状況でメリットがない。真っすぐ傾くと大抵は上の"Turns without separation"の例のように、ズレてスピードや進む方向のコントロールが甘い滑りになるか、それでも無理にカービングをすればエクストリームカービングのように、がっちり内足にのってコントロールが難しい滑りになるかのどっちかだ。

    適切な時に適切な事を適切なだけやるのが上手く滑るコツで、状況に合わせた適切なくの字を作るのが大事だ。だからレーサーのトレーニングでも、上半身と下半身の分離と言うのは最高に重要なポイントで、こういうメニューがたくさんある。上半身と下半身を分離せず、真っすぐ傾くのがいいというのは相当に特殊な状況だからだ。

    「内足主導」が「ターンの最初でちょっとだけ内足”にも”体重をかける」というのを極端にして「ターンの最初で内足にほとんど体重をかける」と、なぜか普通のスキーとはほぼ逆の滑りになってしまったように、「フェイスコントロール」も「状況によって体を真っすぐ気味にする事がある」というのが極端になって、「状況に関わらず、体は真っすぐがいい」と、普通のスキーでは完全に失敗とされる滑りになってしまったように見える。

    まあスキーなんて好きに滑れば良いし、大体一番大事なのは実はスキー技術云々より、スピードが出てる中、適切な時に適切な所に重心を持って行くバランス感覚とスピードの感覚。レーサーのトレーニングでも一番大事にされてるのはそこの部分だ。バランス感覚とスピードの感覚さえあれば、わりとどんな滑りかたでも滑れちゃう。とはいえ、いろんな所を速く安定して滑るための、スキー特有の体の動かし方とか技術としては、今でも外足荷重と上下半身の分離が2つの柱だね。
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    テーマ:スキー - ジャンル:スポーツ

    1. 2012/05/09(水) 07:04:16|
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